関西医療大学 学修成果発表会

ご挨拶

ごあいさつ
関西医療大学 学長 吉田宗平

 
青年華岡青洲に学べ!


 今や、日本は世界に先駆け超高齢社会となり、海外へ向かってはグローバリズム(globalism)が、国内においては地方に根差したローカリズム(localism)が、大学の改革として求められています。明治以来の大きなパラダイム・シフトが求められています。この状況は、ある意味で幕末から開国へ向かう激動期とよく似ており、「内外合一・活物窮理」の理念を掲げ、青春時代を生き抜いた医聖華岡青洲の姿勢には学ぶべきことが多くあります。
本学から背後の紀泉山脈を越えると、そこには青洲が生まれ、世界的偉業を成し遂げた紀州紀北の地があります。その地から青洲は大志を持って京へ上り、内科も、外科も分け隔てなくともに懸命に学び取りました。内科は古医方の吉益南涯(吉益東洞の子)に、外科はオランダのカスパル流外科の大和見立(後、泉州岸和田藩岡部氏の侍医)に学んだと言われます。この若き日の学びを通して、『傷寒論』、『金匱要略』など古典を重視する吉益流の臨床的実証主義、「親験実試」の姿勢を学び、その後も鍼灸や漢方など分け隔てなく用いて、患者の治療に最善を尽くしました。そしてついに、東西医学を合一した医学・医療を追求して、この辺境の地において漢方の古典から開発した<通仙散>を用いて、世界で初めて麻酔下における乳癌摘出術を成功させました。その後も日本全国からの多くの若き医学徒を育てました。
「活物窮理」と言う言葉は、儒学における四書五経の一つ『大学』(朱子)の中の「格物致知」に由来すると考えられ、「一般的な知識を十分おしひろめる(知を致す)ためには、世界の事物についてそれぞれに内在する理をきわめつくす(物に格る)べきである」との意味です。一方、「致知」は『易経』(説卦伝)中の「窮理」と結びつけられ、「格物窮理」とも言われました。しかし、「理を窮め尽くす」ことに夢中となり、実践が軽視される傾向が批判され、「知行合一」(王陽明)が唱えられ、生きた実践が強調されるようになりました。
青洲は、この東洋哲学の実証的・実践的精神を受け継ぎ、「活きた物の内に在る理を窮めつくす」ものとして、医療の理念のもとに統合し、その考えを時代の趨勢に合わせて「内外合一・活物窮理」という言葉に継承・発展させたのではないでしょうか。
この言葉は、正に現代の大学教育の中で唱えられているグローカル(glocal = global+local)で、実践的なアクティブ・ラーニングの考えとも相通ずるものと考えられます。くしくも私どもの大学は、紀泉山脈を挟み、医聖華岡青洲の紀北と大和見立の活躍した岸和田市にも近い位置にあります。歴史的な意味で、本学の地は東西医学の交流点にあったと言えます。
「温故知新(古きをたずね、新しきを知る)」
学生諸君も、学習成果発表会において、この若き青洲の時代精神を学び、自ら継承・発展されることを願ってやみません。


ごあいさつ
実行委員長 はり灸・スポーツトレーナー学科3年 小西 真也子

 
平成29年度学修成果発表会の開催にあたりご挨拶申し上げます。

本年度も先生方や関係者の皆さまのご協力により、このような素晴らしい会を開催させて頂けましたことに感謝申し上げます。

建学の精神である「社会に役立つ道に生き抜く奉仕の精神」をこの学び舎で受け継ぎ、高度の技術と専門知識を有する医療従事者として社会へ羽ばたくために、この発表会が実りあるものになることを心より願っております。

三回目を迎える本会も-「健康」へのアプローチ-をテーマとして、シンポジウムと多くの研究発表が企画されています。新たな分野への関心や各々の知識をさらに深め、自身の専門分野に活かして頂ければと考えています。

また、本学は、前身の関西鍼灸短期大学から東洋医学の伝統を踏まえて西洋医学の融合を目指したメディカルプロフェッショナル総合大学を目指し、理学療法学科、ヘルスプロモーション整復学科、保健看護学科、臨床検査学科が設置されました。
学修成果発表会をとおして各学科間の交流が増進することで、より大学全体の活性化につながるものと思います。

最後に、本会が一層盛大なものとなり、学生生活のパラダイムになることを願うと共に、関西医療大学のさらなる飛躍に貢献できるよう学生役員一同総力を挙げて尽くしてまいります。



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