関西医療大学 学修成果発表会

ご挨拶
令和1年度 学修成果発表会の開催にあたって  関西医療大学 学長 吉田 宗平

「ぐるぐる思考」から「加算混合の発想」へ!

 
「ゆで卵の黄身をど真ん中に」、「茶柱を必ず立てる」といった日常の柔らかめの問題に、台本一切なしのぶっつけで挑戦する科学的娯楽番組があった。それに出場したモデルやアイドルの女子高校生たちが、知力のガチンコ勝負で東大生や京大生に圧勝。続いて、北海道大、東北大を入れた全国大会でも勝ち進みトップに立った。

「女子高生たちは、なぜ勝てたのか?」―彼女らは、疑う、ずらす、つなげる、寄り道する、あさっての方を向く、広げる、笑うといった方法で、既成の知識、先入観や失敗に拘ることなく、一見迂遠とも見える「ぐるぐる」思考を喜々と展開した。一方、エリート集団は、豊富な知識と高度な論理が足枷となり、失敗を恐れていつもの硬直思考から抜け出せなかったという。

ここで明暗を分けたのは、一体何だったのか?いろいろな単色光を重ねていくと、やがては明るく透明なって光を増す。その現象を「加算混合」と言う。これに対して、多彩な絵具を混ぜていくと、逆に暗く不透明になっていく。これを「減算混合」と呼ぶ。複雑な知識が絡み合ってしまうと、反って絵具を混ぜたように暗い混迷状態となり、<クローズド・ループ>の罠に捉われてしまう。その罠からワープする原動力は「加算混合の発想」しかない。そして、学ぶことの本質は「失敗とどう向き合うか」―失敗を恐れない態度にその加算思考の本質がある。本学の学修成果発表会を「ぐるぐる思考」の実践の場として、発展的な「加算混合の発想」の学風を巻き起こし、明るく輝く学園にしようではありませんか。それを成功させた世界的に有名な米国の医療機関は、メイヨー・クリニックで、その標語には以下のように語られています。

「医療とは協調とチームワークを要する協力の科学である」(Mayo Clinic)
Medicine is a cooperative science, requiring collaboration and teamwork.

実行委員長 理学療法学科3年 藤井 あゆみ


学修成果発表会も本年度で5回目を迎えることとなりました。本会がここまで素晴らしい会に成長することができましたのも、先生方をはじめ、関係者の皆様のご協力によるものと感謝申し上げます。

本会は学生が主体となり、企画・運営をしています。授業・実習で生じた疑問や考えに対して自ら積極的に学習・研究をすることで、より物事の理解や興味が深まり、自分の専門分野の知識を深めることができます。また今回は「チーム医療における医療従事者の役割」がテーマとなっています。お互いの発表を聞き合うことで様々な分野の知識を共有することができ、学科間の交流が深まり、新たに学びたいことが増え、勉学・研究に対するモチベーションが向上し、医療人としての意識も高まることが期待されます。

今回は令和初の学修成果発表会となります。多くの方にご参加いただき、さらに熱い討論を行っていただきたいという願いを込めて・・・口述演題およびポスター会場として5号館3階講堂と4号館3階D311教室の2会場を用意いたしました。今までの伝統を引き継ぎながら、少し新鮮さを出せるように、学生役員全員でより一層尽力して参ります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。



 


運営事務局

関西医療大学
学修成果発表会事務局

TEL 072-453-8374
FAX 072-453-8798

E-mail
research@kansai.ac.jp

↑ PAGE TOP