Suzuki Laboratory

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  SUZUKI Laboratory


 
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INFORMATION


副学長 鈴木俊明先生 監修の新刊『ADLの動作分析』が刊行されました。

このたび、本学副学長の鈴木俊明先生が監修を務められた専門書、『ADLの動作分析 “関節運動”からひもとく臨床実践のカンドコロ』が協同医書出版社より刊行されました。本書は、理学療法の根幹をなす「動作分析」において、理論と臨床実践を結びつける極めて重要な一冊です。
本書の制作には、鈴木副学長をはじめ、編集には客員准教授 大沼 俊博先生、著者には理学療法学科 講師 東藤真理奈先生、同 講師 福本悠樹先生、そして鈴木研究室で研究している臨床現場で勤務する諸先生方にも担当いただきました。このように、教育現場と臨床の最前線が密接に連携している点は、本学の大きな強みと言えます。
本書は、解剖学・運動学の深い知見に基づき、動作の構成要素をパズルのように紐解くことでADLを分析する手法を体系化しています。「ここが原因だ」と自信を持って介入ポイントを見出すための、まさに臨床実践の「カンドコロ(核心)」が凝縮された内容となっています。
本書に記された「鋭い洞察力」と「分析力」は、大きな武器となるはずです。専門職としての深みを追求する一助として、ぜひ本書を手に取ってみてください。

■ 書籍詳細(出版社サイト)
https://www.kyodo-isho.co.jp/book/b10159582.html


博士後期課程 黒部正孝さんの論文が英文誌 The Neurodiagnostic Journal に掲載されました。

黒部正孝さんは本学博士後期課程2年生で、副学長 鈴木俊明教授の指導のもと、F波の測定方法に関する研究に取り組んでいます。
F波は、様々な疾患の診断や臨床研究に利用されている重要な検査指標です。しかし、外側広筋からF波を記録する際には、電気刺激によって強い痛みが生じるという課題がありました。それに対し本研究は、刺激電極の位置を調整することで、より痛みの少ないF波の記録方法を明らかにしました。
また、本検査法では大腿神経の運動枝を刺激することにより、従来の方法と比較して、外側広筋のF波をより明瞭に記録できる可能性が示されました。
この方法を応用することで、神経伝導検査時の患者の負担軽減が期待され、疾患の診断や臨床研究への貢献が期待されます。 ぜひご一読ください。



https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/
21646821.2025.2612419?src



準研究員 高橋優基先生の論文が英文誌 Journal of Physical Therapy Science に掲載されました。

準研究員 高橋優基先生の論文が英文誌 Journal of Physical Therapy Science に掲載されました。

高橋優基先生は本学の準研究員であり、副学長 鈴木俊明教授と岩月宏泰先生(青森県立保健大学)のご指導のもとリズム聴覚刺激と歩行開始時の歩行のテンポ(ステップ時間と体幹加速度の変動)との関連について研究しています。

高齢者の歩行での転倒は歩行開始後の数歩で生じることが多く、その原因のひとつとして、ステップ時間(1歩に要する時間)の変動が増大することが挙げられます。理学療法では、歩行のステップ時間の変動を減少させるために、周期的な聴覚刺激が一般的に用いられます。このような聴覚刺激は「リズム聴覚刺激」とよばれ、その刺激間隔は対象者の自由歩行のステップ時間に基づいて設定されます。しかしながら、これまでの研究ではリズム聴覚刺激を用いた歩行開始時のテンポの改善効果は明らかになっていません。
我々の先行研究では、健康成人を対象に自由歩行と同じテンポのリズム聴覚刺激に合わせて歩行させると、歩行開始5歩のステップ時間と体幹加速度(身体重心移動の速度変化)の変動が増大しました。そこで今回の研究では、テンポの学習効果の観点より、歩行開始前に自由歩行と同じテンポのリズム聴覚刺激を聴かせた際の歩行開始5歩におけるステップ時間と体幹加速度の変化を検討しました。その結果、健常成人では歩行開始前にリズム聴覚刺激を10回聴くと、歩行開始5歩におけるステップ時間と左右および前方向への体幹加速度の変動が減少しました。
本研究の結果より、リズム聴覚刺激を用いて歩行開始5歩のステップ時間と体幹加速度の変動を減少させる場合に、歩行開始前に目標とするテンポのリズム聴覚刺激を聴かせることは有用であり、リズム聴覚刺激を用いた歩行練習における新たな知見になると考えます。

是非、ご一読ください。

Effects of rhythmic auditory stimulation prior to walking on step time and trunk acceleration during the first five steps of walking initiation: a preliminary study in healthy adults
Yuki Takahashi, Hiroyasu Iwatsuki, Naoki Kado, Takenobu Maeda, Masataka Kurobe, Toshiaki Suzuki
Journal of Physical Therapy Science 38: 8$201313, 2026

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpts/38/1/38_2024-144/
_pdf/-char/en



博士後期課程 大学院生の論文が英文誌Cureus Journal of Medical Scienceに掲載されました。

本学博士後期課程2年生 井上直人さんは、副学長 鈴木俊明教授の指導のもと椅子からの立ち上がり動作、特に、上肢で支持面である座面を押すことが立ち上がり動作の殿部離床相における関節運動や筋活動に与える影響について研究しています。
立ち上がり動作を行う能力は、椅子の座面の高さ、上肢支持の有無、および足の位置に強く影響されると報告されています。今回は、立ち上がり動作における上肢支持に着目しました。立ち上がり動作において肘掛けや手すりなどの上肢支持の条件を設定した先行研究は存在しますが、上肢で支持面を押した条件を設定した先行研究は見受けられません。加えて、立ち上がり動作の殿部離床相は、殿部離床から足関節背屈最大時点までであり、身体重心が上昇する際、安定性を維持するための重要な時期であると報告されています。そこで、本研究では、上肢で支持面を押すことが立ち上がり動作の殿部離床相における関節運動と筋活動に与える影響について分析をしました。
本研究では、立ち上がる際に上肢で支持面を押す条件と上肢で支持面を押さない条件に分け、立ち上がり動作の殿部離床相における関節運動、筋活動のデータを比較しました。加えて、殿部離床相における関節運動、筋活動について、上肢圧との相関を確認しました。その結果、立ち上がり動作の殿部離床相の上肢圧は、外側、後方、下方に発生することが明らかになりました。加えて、上肢支持ありでは上肢支持なしと比較して、立ち上がり動作の殿部離床相における外側広筋の筋活動が小さい結果でした。さらに、立ち上がり動作の殿部離床相における関節運動、筋活動について、上肢圧との相関がみられました。
本研究の結果から、臨床場面において、外側広筋を中心とした膝関節伸展筋力低下を認める症例では、上肢で支持面を押すように口頭指示を行うことで、立ち上がり動作が遂行できるようになる可能性が示唆されました。

是非、ご一読ください。
The Effect of Pushing the Support Surface With the Upper Limbs on Angular Changes and Muscle Activity During the Momentum-Transfer Phase of the Sit-to-Stand
Naoto Inoue, Tomohito Ijiri, Toshiaki Suzuki

The Effect of Pushing the Support Surface With the Upper Limbs on Angular Changesand Muscle Activity During the Momentum-Transfer Phase of the Sit-to-Stand | Cureus




本学理学療法学科卒業生 堀口怜志先生が第13回日本運動器理学療法学会学術大会でポスターアワードを受賞

本学理学療法学科卒業生 堀口怜志先生(喜馬病院リハビリテーション部 副課長)が第13回日本運動器理学療法学会学術大会(2025年11月22、23日)でポスターアワードを受賞しました。

この演題は、人工膝関節全置換術後に膝蓋骨再骨折した症例へレントゲン画像、エコー画像の指標から適切な運動療法を選択して膝関節伸展運動が改善した症例です。この難渋した症例に対して、整形外科医師、喜馬病院リハビリテーション部・本学準研究員の長谷朋美先生、喜馬病院リハビリテーション部部長・本学客員准教授である井尻朋人先生、そして、本学副学長・教授の鈴木俊明先生の協力、ご指導により素晴らしい機能改善を導くことができました。

このポスターアワードは喜馬病院と関西医療大学が協力して得られた賞です。
本当におめでとうございます。



高度な膝蓋骨離開状態で膝関節伸展運動の獲得に至った人工膝関節全置換術後、膝蓋骨再骨折症例への保存療法

堀口怜志、長谷朋美、井尻朋人、加茂智裕、鈴木俊明





第55回日本臨床神経生理学会学術大会で鈴木研究室のメンバーが活躍

 2025年11月13日から15日にかけて、第55回日本臨床神経生理学会学術大会が沖縄コンベンションセンターで開催されました。学術大会では、鈴木研究室で頑張っている関西医療大学 東藤真理奈講師がシンポジストとして登壇し、福本悠樹講師に加えて、大学院生の桂木さんと中山さん、準研究員の黒部さんと長谷さんが一般演題の発表を行いました。副学長の鈴木俊明教授は教育講演にて講演を行いました。詳しくは下記をご参照ください。医師を中心とした学術大会で、理学療法士がしっかりと発表を行い活躍する姿は、後進にとっても非常に刺激になったと思います。

【教育講演】
教育講演51 
脳血管障害片麻痺患者のF波からわかること(初級)
○鈴木 俊明

【シンポジウム】
シンポジウム38 理学療法効果を臨床神経生理学で検証する
○東藤 真理奈、福本 悠樹、鈴木 俊明

【一般演題】
Hand Mental Rotation による評価は明示的運動イメージ効果をイメージ戦略の側面で反映
する
○福本 悠樹、藤井 啓介、東藤 真理奈、鈴木 俊明

大腿神経への刺激部位を変化させた際の内側広筋F 波
○桂木 響希、黒部 正孝、井尻 朋人、鈴木 俊明

刺激電極の面積の大きさの違いが外側広筋から記録されるF 波成績と記録時の痛みに与える影響
○中山 一輝、黒部 正孝、鈴木 俊明

大腿神経の刺激回数が外側広筋のM 波頂点間振幅に及ぼす影響
○黒部 正孝、嘉戸 直樹、鈴木 俊明

安静時における脊髄運動神経機能の興奮性の違いが尺沢穴への経穴刺激理学療法(抑制手技)の効果に影響を及ぼす
○長谷 朋美、東藤 真理奈、谷 万喜子、井尻 朋人、鈴木 俊明











博士後期課程 久納健太さんの論文が英文誌Cureus Journal of Medical Scienceに掲載されました。
 
久納健太さんは、本学の博士後期課程2年生で、鈴木俊明教授の指導のもと振動刺激が刺激側と対側の脊髄運動神経機能の興奮性へ与える影響について研究しています。この論文は、今までの健常者での検討ではなく、脳卒中患者への振動刺激の効果に関する研究です。

これまで,痙縮軽減に寄与する振動刺激として,片側の振動刺激が反対側同名筋の筋緊張に及ぼす有効性を進めてきました。しかしながら,これまでの検討は,健常者を対象とした研究に留まっており,実際に脳卒中後に痙縮を認める患者にも有効であるかは検討出来ていませんでした。そこで,本研究では,脳卒中後に痙縮を認める患者を対象に,非麻痺側への振動刺激が麻痺側の痙縮を軽減するか否かをH波を用いて検討しました。
本研究では,非麻痺側の橈側手根屈筋に周波数80 Hz,振幅0.4 mm,荷重量400 gの振動刺激を加え,振動刺激前と振動刺激中の2時点において,麻痺側の橈側手根屈筋に対しH波と筋硬度を測定することで,振動刺激の有効性を検討しました。H波の波形分析項目には,振幅H/M比,H波平均振幅としました。その結果,振幅H/M比,H波平均振幅は振動刺激前と比較して振動刺激中において低下しました。一方で,筋硬度においては,有意差を認めませんでした。
本研究成果は,痙縮の本質的な機序である速度依存性の伸張反射の亢進に対して,非麻痺側への振動刺激が抑制性の効果をもたらすと解釈される一方で,痙縮によって二次的に生じる筋や皮膚の短縮などの末梢の組織変性に対する効果は乏しいことを示唆しています。したがって,リハビリテーション場面においては,非麻痺側へ振動刺激を与えることで麻痺側の痙縮を抑制しつつ,末梢の組織変性に対しては,他の運動療法を併用することが求められます。



是非,ご一読ください.
Unilateral Vibration Stimulation in Patients With Post-stroke Spasticity Suppresses Muscle Tonus in the Contralateral Homologous Muscles.
Kenta Kunoh, Takahiro Takenaka, Daisuke Kimura, Toshiaki Suzuki

https://www.cureus.com/articles/389589-unilateral-vibration-
stimulation-in-patients-with-post-stroke-spasticity-suppresses-
muscle-tonus-in-the-contralateral-homologous-muscles#!/



博士後期課程 久納健太さんの論文が英文誌Annals of Rehabilitation Medicineに掲載されました。
 
久納健太さんは、本学の博士後期課程2年生で、鈴木俊明教授の指導のもと振動刺激が刺激側と対側の脊髄運動神経機能の興奮性へ与える影響について研究しています。

従来の研究では,痙縮の軽減に寄与する刺激として,標的筋に対応する対側同名筋を振動刺激する方法の有効性を検討してきました.しかしながら,この刺激の最適な刺激時間については明らかにされていませんでした.そこで本研究では,健常成人を対象に,一側の振動刺激が対側同名筋の筋緊張に及ぼす影響について,F波の経時的変化を用いて最適な刺激時間を検討しました.
本研究では右短母指外転筋に周波数80 Hz,振幅0.4 mm,荷重量400 gの振動刺激を加え,左短母指外転筋からF波を刺激前,刺激中の7時点,刺激直後に測定しました.その結果,刺激開始直後から60-75秒まで振幅F/M比は低下しました.これにより,一側の振動刺激は対側同名筋の脊髄前角細胞の興奮性を最長75秒間抑制することが明らかになりました.
これまでの研究では,振動刺激時間を15秒間とした際の効果しか確認できておらず,臨床への応用が困難でありました.しかし,本研究成果により,振動刺激を与えてから75秒程度までは筋緊張抑制効果を与える可能性があることを示しており,振動刺激と運動療法を同時に併用してリハビリテーション介入を施すための一助となることが期待されます.



是非,ご一読ください.
Unilateral Vibratory Stimulation Inhibits Contralateral Spinal Anterior Horn Cells in Homonymous Muscles for the First 75 Seconds.
Kena Kunoh, Takahiro Takenaka, Daisuke Kimura, Toshiaki Suzuki

https://www.e-arm.org/journal/view.php?number=4409


博士後期課程 黒部正孝さんの論文が英文誌 Cureus Journal of Medical Science に掲載されました。

黒部正孝さんは、本学の博士後期課程2年生で、鈴木俊明教授の指導のもと筋緊張の抑制方法について研究しています。

従来の研究では、母指の周期的な運動後に短母指外転筋を支配する脊髄前角細胞の興奮性が抑制されました。しかし、同様の効果が下肢筋でも得られるかは明らかでありませんでした。
そこで今回の研究は、健常者に膝関節の周期的な運動を行わせ、その前後に外側広筋からF波を記録することで、脊髄前角細胞の興奮性変化を検討しました。その結果、運動後にF波の指標は変化しませんでした。さらに、運動の速度を変化させた場合でも、同様の結果が得られました。よって、膝関節の周期的な運動後には、外側広筋を支配する脊髄前角細胞の興奮性が低下しないことが示唆されました。

本研究の成果は、周期的な運動を行う部位によって、得られる筋緊張の抑制効果が異なることを示しており、リハビリテーションの治療を選択するうえで重要な知見となると考えられます。



Excitability of Anterior Horn Cells Following Repetitive Knee Joint Movements at Different Speeds
Masataka Kurobe, Yuki Takahashi, Naoki Kado, Toshiaki Suzuki
https://www.cureus.com/articles/392592-excitability-of-anterior-
horn-cells-following-repetitive-knee-joint-movements-at-different-
speeds#!/




溝口綾人先生の論文が英文誌 Cureus Journal of Medical Science に掲載されました。


溝口綾人先生(本学理学療法学科卒業、大学院修士課程修了、榊原白鳳病院リハビリテーション臨床研究部)の研究が英文誌 Cureus Journal of Medical Scienceに掲載されました。

溝口綾人先生は学部生、大学院生、そして現在も本学副学長、研究科長 鈴木俊明先生の指導のもとで研究活動を頑張っておられます。

この論文では、15名の健常者を対象に、母指の掌側外転動作を20%最大随意収縮(MVC)で制御する課題を用いて、脊髄前角細胞の興奮性の変化をF波によって評価しました。特に「視覚フィードバックを伴う調節課題」と、「負荷に抗するだけの非調節課題」の2条件を比較し、課題の前後で脊髄前角細胞の興奮性の指標である振幅F/M比やF波出現頻度、さらに運動技能を分析しました。
その結果、調節課題後にはF/M比に低下がみられた一方で、運動技能の変化やF波の出現頻度には変化がみられませんでした。また、非調節課題では全ての指標に変化はみられませんでした。

調節課題後の振幅F/M比の低下は、大きな運動単位の興奮性の選択的な抑制や、再発火するタイミングの変化によるものである可能性が示唆されました。一方で、F波出現頻度には変化がなく、反応した運動単位の総数は維持され、小さな運動単位の関与が増加した可能性が考えられました。

非調節課題ではこうした変化は見られず、力の調節という能動的関与が脊髄前角細胞の興奮性の変化に寄与していることが明らかとなりました。さらに、運動技能の変化はみられませんでしたが運動適応と神経適応のタイミングが必ずしも一致しないという先行研究を支持する結果も得ることができました。

本研究の成果は、能動的な力の調節が脊髄レベルで即時的な影響を与えること、さらに筋緊張の調節にも関与する可能性を示唆するものであり、今後のリハビリテーションへの応用が期待されます。

是非、一度ご一読ください。

Practicing Active Control of Thumb Force Alters the Excitability of Anterior Horn Cells of the Spinal Cord
Ayato Mizoguchi, Katsunori Kiyohara, Naoki Kado, Toshiaki Suzuki

https://www.cureus.com/articles/370483?utm_medium=
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